ケヅメリクガメは、カメ類の中では、ガラパゴスゾウガメ、アルダブラゾウガメについで大きなカメで、体長80センチ以上になることもあります。
寿命は、長いもので50年ほどです。生息地は、アフリカの中部の砂漠やサバンナ。朝早くと夕方頃に最も活発に動きます。朝は、体温をあげるために、日光浴 をするそうです。晩の寒さや日中の暑さを避けるために、穴を掘って中で休みます。前足は、とてもよく発達していて、穴を掘るのに適しているのです。
名前の由来は、後ろ足と尻尾の間あたりにある蹴爪のような突起からです。
エサは、果実、植物の葉、花や多肉植物など。野生では、水はほとんど摂らず、食物から水分を取ります。現地では、6月から3月までずっと、繁殖シーズンですが、特に雨季が終わった9月から11月に多く行われるようです。繁殖期には、雄どうしで戦うこともあります。
雌は、4~5個の穴を掘り、気に入ったひとつを選び、一度に15個から30個の卵を産み落とします。土の中で守られた卵は、8ヶ月後にふ化し、かわいい子ガメたちが誕生します。
さて、神戸の王子動物園には、「ヨシハル」という雄のケヅメリクガメがいます。2004年3月に保護され、王子動物園へやってきました。
好きなことは、エサを食べることと、散歩をすること。動物園では、青草を一日に2・5キロも食べます。
また、暖かい季節には、飼育係さんに連れられて園内を散歩します。行動の特徴は、自由気まま。散歩が始まると、来園者に囲まれ写真を撮られたり、触られたり、大人気です。
でも、甲羅の上に乗られることは、大嫌いで、手足を引っ込めて、動かなくなってしまいます。
だから、ヨシハルの散歩に出会っても、優しく接してあげてくださいね。
ヨシハル
2008年9月27日神戸市立王子動物園にて